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ごった日記

なんでもなごった煮の日記

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エリックを探して 4・5点

変換 ~ 066

マンチェスターの郵便配達員エリック・ビショップは、
10代の息子、ライアンとジェスと3人暮らし。
2人とも、7年前に出て行った2度目の妻の連れ子だ。
ある日、エリックはパニック障害の発作で車をぶつけてしまう。
元気のないエリックを心配した郵便局の仲間たちは、
なんとか元気づけようと話しかけるがあまり効果はない。
その夜、自室でエリックはポスターのカントナに話しかける。
「欠点だらけの天才。欠点だらけの郵便配達員。
あんたも自己啓発を? 誰に愛された? 心配してくれる人は?
俺の憂鬱の理由がわかるか?一生後悔するような失敗をしたことは?」
……そのとき、背後から「君はどうだ?」と声がした。
振り向くと、暗がりに立っているのは、なんと、カントナ本人だった!!
エリックの憂鬱の理由、それはリリーだ。
30年前にダンス競技会で恋に落ちた、最初の妻だ。
娘のサムが生まれてすぐ別れて以来、会っていなかった。
だが、子育てしながら大学に通うサムのため、
孫娘のデイジーを預かる関係でリリーと再会することに。
ところが昔と変わらず美しいリリーを遠目に見たエリックは、
彼女の前に出て行けずに車に戻り、動揺して、事故を起こしたのだった。
カントナは得意の格言をエリックに授けるが、
エリックは「俺は漁船を追うカモメ以下なんだ!」と、聞く耳を持たない。
カントナは「チャンスはどんな時にもある。
髭を剃ってリリーに会いに行け」とアドバイスする。
だが、同じ頃、新たな厄介事が起きていた。
ライアンが、ギャングのザックから預かった拳銃を、
家の中に隠し持っているのだ。
エリックは家族を、そして愛するリリーを守るために、
カントナの「友達を信頼しろ」の声に押され、
仲間たちと共に一世一代の賭けに出る。
(公式より)

予想以上の佳作でしたな。
サッカー専門誌になってしまったNumberを読んでるおかげで、
エリック・カントナは名前だけ知ってた。
実際の試合の映像に“GIGGS”の背中が映った際、
『ほう、ライアン・ギグスか(ドヤ顔)』と知ったかな反応をしたもんだ。
ま、Numberはここ数年は、たまに暇つぶしに買う程度だけど。
しかし、ホントつまらん雑誌になったもんだ。

閑話休題。

殆ど予備知識なく観に行ったので、
たまたま出会ったエリック・カントナに、
主人公が励まされる話なのかと思ってた。
カントナは、あくまで主人公の幻だったのね。
で、このカントナが主人公エリックを示唆に富んだ格言で励まし、
エリックは憧れのカントナの後押しを受けて問題を解決していき、
徐々に立ち直っていく。

中盤までは笑いもありつつも、エリックの精神的な失調と、
2人の義理の息子の問題のせいで、
やや陰鬱な雰囲気もあって、ちょっと重かった。
だからその辺まで観て『ギリギリ4点くらいかな』、と考えてたら、
終盤で化けた
家族を脅すマフィアを懲らしめるため、仲間の郵便局員たちと共に
策を練るんだけど、このカントナ作戦には場内爆笑
馬鹿馬鹿しさとともに、仲間たちのイイ奴っぷりがよく出てた。
仲間の中では、リーダー格の“ミートボール“が面白かった。
エリックのために自己啓発本とか色々持ってきては、
『また万引きか』『万引きはやめろ』とツッコまれたり、
ユーチューブをブルーチューブと言ったり、愛すべきキャラクターだったね。
仲間たちとバーでマンUを熱く語るトコなんか、
私のイメージする“いかにも向こうのサポーター”って感じ。
日本のスポーツバーでおっさんがサッカーを熱く語るなんて、
全然想像できんな~。
関係ないけど、郵便局員のデブ率の高さが気になった
なんであんなに多いんだろ…。

カントナは、この映画では知的で泰然としたキャラクターだった。
wiki見ると、実際もそんな感じなのかな。
同時に、かなりクセのある人物みたいだけど。
エリックを導く人物に、相応しかった。
意外に茶目っ気もあったし。
7万人の声援に対し、『恐ろしかった』と
スーパースターらしからぬ事を言ったり、
1番の思い出がシュートではなくパスだったりと、
中々。興味深い人物。

エリックは、対ギャングではあんまり活躍しなくて残念だったけど、
最終的には皆の信頼を取り戻し、とてもいいエンディングだった。
貧相な小男が、妻や息子のために必死になる所は、クるものがあったね。
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