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ごった日記

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劉裕 豪剣の皇帝/小前亮

変換 ~ 429

個人的に当たり外れの差が大きい作家の小前亮氏。
なので、文庫落ちまで待つのが通例なのですが、南朝最初の皇帝劉裕が主役と言う事でつい購入。
う~む、決して悪い出来ではないのだけど良いとも言いづらい、そんな感じ

西晋が滅び華北は五胡十六国と言うしっちゃかめっちゃかな戦国乱世から前秦の苻堅がほぼ統一、
南は東晋一応漢民族の王朝として統一。
そんな中、父親が下級官吏の出で荒くれ者の劉裕は、その剛勇をもってのし上がる。
特別野心家ではないが戦いが好きで戦うことしか能がなく、退廃する貴族社会を嫌い贅沢を忌避し、
博打のようなイチかバチかが人生と言うシンプルな生き方はこれはこれで魅力はあるし、
育ての親である叔母さんに弱いという部分も好き

ただ、一兵卒から皇帝まで駆け上がるのを一冊でやってしまったせいか、
戦いに次ぐ戦いばかりで物語としての面白みには欠けるのよね。
メリハリが弱いと言うか全体的にあっさり風味。
北府と西府の対立や桓温桓玄親子、東晋内部のドロドロがもっと読みたかった。
キャラの掘り下げが甘いのもその一因かな。
敵も味方も掘り下げればもっと魅力的になったと思うだけに、そのあたりが残念。
戦友たちもそうだし、後事を託された傅亮や檀道済らもイマイチ印象が薄い。

劉穆之は軍師タイプと聞いてたので演義における孔明みたいなのかと思いきや、
後方支援や政略・謀略が得意で蕭何&張良のようなタイプ
だったのね。
肌が白い小太りという外見が意外でよかった。
味方側では、この劉穆之と序盤から劉裕に仕えていた檀憑之くらいかな、印象が良かったのは。
ただ、劉裕とのやり取りが1番面白かったのが叔母さんというのは、やっぱり失敗してると思う

まあそんなわけで、やはり文庫化まで待つべきだった…。

しかし、劉裕の孫で四代皇帝孝武帝のエピソードはえぐかった


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